二相楽園スーパーヒーロー大図鑑(抜粋)
スーパーヒーローたちをまとめた大図鑑。ほとんどは見たことのない顔ぶれで、そもそも実在するのかどうかも怪しい。

二相楽園スーパーヒーロー大図鑑(抜粋)

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ヒーロー名:ライデングワグワ
スポンサー:グワラ興業

ライデングワグワ!グワラの中のグワラ!ヒーローの中のヒーロー!「雷」の化身!

深い闇に包まれ、怖くて眠れない夜…ライデングワグワは稲妻のように現れ、雷のようにキミを「元気づけ」てくれるぞ!

ライデングワグワのスキルの中で悪党たちが最も恐れているのは、あまりに頑丈で破壊不可能なその体だ。古いラバーホースアニメから生まれた彼女は、どんな打撃も可愛らしいコメディに変えてしまう。

重機に轢かれた?爆弾攻撃を受けた?ビルから落っこちた?友よ、あの動画を見たのかい?ライデングワグワが時限爆弾を飲み込んで、天地を揺るがすゲップをした。

なんと再生数は30億回超え。早く見ないと時代遅れになっちゃうよ!

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ヒーロー名:ラシオ15
スポンサー:治安局

知っての通り、治安の妖犬たちのイメージは、誰もが知る児童文学『霊犬ラシオ事件簿』が元になっている。

そして、時代の流れとともに妖犬のイメージが薄れないよう、治安局は定期的に新世代の霊犬ラシオを作り出し、妖犬たちのお手本として都市の治安を守らせているのだ。

現在のラシオ15世は、ファンたちから「最もラシオらしいラシオ」と呼ばれている。ほぼ無趣味で、謎解きと犯罪者の追跡にしか興味がない。

一部の識者は、歴代「ラシオ」の性格はどれも、その時々の管理者が望む「楽園の気風」を表していると考えている。今の二相楽園はあまりにもクレイジーだからこそ、治安局はこんな「ラシオ」を世に送り出したのかもしれない。

しかし、ラシオ15世に難解な推理クイズを出すと、すぐに頭を掻きむしって取り乱してしまうんだ。ふふ、私たちの愛するワンちゃんにも可愛い一面があるんだな~

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ヒーロー名:払暁戦隊
スポンサー:満願テレビ

「払暁戦隊」はレッド、ブルー、イエロー、グレーの4人のスーパーヒーローからなるヒーロー戦隊だ。

彼らは、ピチピチのスーツやハイテクアーマーに身を包み、世界を滅ぼすような大ピンチにしか興味のない高慢な連中とは違う。彼らこそ地域に根ざし、市民のために問題を解決してくれる、等身大のヒーローなのだ。

「払暁戦隊」は、戦闘力だけ見れば最強のスーパーヒーローではないかもしれない。でも…ご近所トラブルの仲裁までしてくれるスーパーヒーローなんて、そうそういないじゃないか!スピンオフ実写番組『助けて!蒼き翼』と『赤き我が炎』もぜひ見てほしい。

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ヒーロー名:アンブレラ
スポンサー:二次元シティ弁護士会

もし二相楽園のアングラ雑誌『週刊ヴィラン』を購読しているなら、今すぐ近くの治安局へ自首して…いや、違った。その中の「最も危険なスーパーヒーロー」コーナーを見てほしい!

3年連続で「最も危険な5大スーパーヒーロー」に選ばれた強キャラこそが、この暴力も策略も不得意な弁護士ヒーロー——アンブレラである。

「訴訟はアンブレラに任せれば死刑一直線」とよく言われる。悪を憎むこの弁護士は、非常に豊富な刑事弁護の経験を持っている。彼にとって法廷は遊園地であり、狩場でもある。

同情の余地がある哀れな人なら、白昼堂々の犯行ですら無罪放免にできる。逆に許しがたい極悪人なら、たとえ証拠が1つも残っていなくても問題ない。言葉の綻びから動かぬ証拠を見つけ出し、悪党を確実に絞首台へ送り込むことができる。

あなたが濡れ衣を着せられた善人なら、すぐにアンブレラに連絡して法的援助を求めてください。でも、もしあなたが悪人なら…どれだけ遠くに逃げても無駄だ。彼は裁判所への出頭命令を手土産に、あなたの元を訪れるだろう。

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ヒーロー名:オルクローゼ
スポンサー:オルク共和国

オルクたちにとって、華奢で端麗な容姿は決して主流の美学ではない。それでもオルクローゼは、その強さと魅力でオルク共和国の管理者たちを魅了し、オルク族を代表するスーパーヒーローとなった。

オルクローゼは生まれつき他のオルクより体が弱く、バルクアップの方法を探し回っていた。努力がついに実り、ある玉殿の商人から「玉殿健美操」を教わった。

実のところ、玉殿健美操は単なる健康づくりの運動に過ぎない。だがオルクローゼには卓越した武術の才能があった。彼の手にかかれば、健美操は優雅さと致命性を兼ね備えた独自の武術となった。

オルクローゼの「色恋営業」に不満を持つネット民もいるようだが、その批判は口先だけ。悪さをする時、「デスキック」、「シザークロスステップ」、「ヘルクランチ」、「四頭筋クブレイカー」のコンボ技を食らうなんて、やっぱり憧れるよね!?

私は嫌だけどね……

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ヒーロー名:山田
スポンサー:魔法少女急襲劇団

魔法少女急襲劇団が長年守ってきた掟、それはスーパーヒーローを支援しないことだ。なぜなら、彼女たち自身が都市の秩序を守るヒーローだからだ。

しかし近年、劇団の上層部は「未成年への法教育」が街の治安維持に大きく役立つと考えるようになった。そこで誕生したのが、人々に法律の講義を行う魔法少女「山田」だ。

山田は優しくも芯の強い魔法少女だ。十数年にわたる最前線での戦闘経験、および教育活動の実績を持つ。魔法少女の現役期間をとうに過ぎた今もなお、二相楽園の次世代を守るために戦い続けている。

彼女は自ら作詞と作曲を行い、自分自身のためのヒーロー主題歌『聴けばハッピーになる歌』を歌っている。この歌は楽園中の小中学生に親しまれ、すべての子供たちにハッピーの力を与えている。

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ヒーロー名:ブッダヌ
スポンサー:週刊タヌキ

表向きは働きたくない記者、しかしその正体は働きたくないスーパーヒーロー!『週刊タヌキ』期待のニューヒーロー・ブッダヌだ!

デビューからわずか数週間で、やる気のないスタイルと強力な戦闘力を武器に、楽園中にその名を知らしめた。多くの人が「記者マン」のような、それらしいヒーロー名をつけたがったが、ブッダヌ本人は「名前をつけるのは面倒だし、やめとくぬ」と、いたって淡泊だった。

つい最近、ある子供がブッダヌに特別なプレゼントを贈った。それは、ブッダヌが倒してきた敵でいっぱいのマントだ。今ではヒーローとして出動するたびに、撃破記録でいっぱいのマントを身にまとい、二相楽園の悪党どもを震え上がらせている。

それでも、彼の最大の夢は「引退すること」だ。

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