雷龍稼働状況観測ハンドブック
海原テレビ局のスタッフハンドブックの写し。特別スタッフである雷龍の生態や、テレビ信号に関する緊急時の対応について詳しく説明されている。
雷龍稼働状況観測ハンドブック
本ハンドブック(第11版)は██████████に編纂されたものです。部門の監督管理担当者に対し、当局の中核スタッフ「雷龍」の状態評価および支援方法に関する指針を提供することを目的としています。
基本情報
通常時の雷龍は体が柔軟で、反射率は30%です。特注のヘッドホンをつけて勤務しているため、表情だけで機嫌を判断することはできません。
雷龍によると、勤務中もっとも健康的な姿勢は、塔頂に時計回りで2回転半巻きつき、腕で電波塔の先端を抱えた状態とのことです(以下、理想状態という)。
勤務時間:7:00〜翌1:00
休憩時間:計4システム時間。終日自由に配分可能。
願力自動供給システムのチャージ・メンテ時間:毎日11:30、18:30、0:30(深夜番組がある場合)
※雷龍本人が忘れていた場合、リマインドしてください。局内放送を流して、屋上にサーチライトを当てればOKです。
よくあるトラブル対応表
一. 局内テレビでの確認
1. 砂嵐
雷龍が持ち場にいるか確認してください。
(休憩時間)願力自動供給システムの稼働状態を確認してください。
2. カクつき、コマ落ち、フレームレート低下
屋外に出て、雷龍の尻尾が頭を遮っていないか確認してください。
「海原第3チャンネル」で『雷龍の大冒険』が放送されていないか確認し、必要に応じて雷龍に仕事へ集中するよう注意してください。
3. 接続不良
雷龍の爪が伸びすぎていないか確認し、隣の建設現場の空いているタワークレーンを使って切ってください。
(上記が当てはまらない場合)雷龍に徹夜で天象観測をしていないか確認し、実際の状況に応じて休憩時間を延ばしたうえで、減給の記録を残してください。
4. 予定外の内容が放送された場合
局内放送で雷龍に知らせ、電波ジャック犯(主にハッカー)の捜索に協力してください。その後、雷龍は通常、自発的に████████します。
死傷者が出た場合は超常現象管理局に連絡し、当該事件を正当防衛として処理するよう、できるだけ説得してください。
二. 雷龍を直接観察
1. 表情が「落ち込み」や「怒り」に近い
対応する必要はありません。雷龍の顔つきは一般的な幻造とは異なり、これは「リラックス」している状態を意味します。
2. 皮膚がくすみ、屈折率が低下している
「イエローダック願力クラッカー(雷龍専用)」の残量が5トンを下回っていないか確認してください。
3. 笑いながら手や尾をばたつかせ、楽しげな様子である
█████████████████████████████████████
直ちに警報を鳴らし、タワー内の全員を避難させてください。
4. お面をつけている
テレビ局地下3階にあるアーカイブ資料室で、15-3番の本棚を探してください。そこに高等数学の教科書に偽装された「雷龍が請謁者になった場合の緊急対応マニュアル」というファイルがあります。量子ロックのパスワードは「5-φ-3-7」です(注意:3回間違えると自滅プログラムが起動します)。
三. その他の場合
1. 単発の地震、継続時間が短い場合
雷龍が居眠りで落下していないか確認し、テンプレートに従って対外告知を出してください。
2. テレビの映像が直接頭の中に映る
頭からアルミ鍋を下ろしてください。
追記1:上記の表を照合し、雷龍に異状がないにもかかわらずテレビの信号が乱れる場合は、二相楽園管理局からのお知らせを確認し、願力乱流などの現象が発生していないか注意してください。
追記2:海原テレビ局付近に駐在する雷龍は1名のみです。もし何らかの方法で同時に複数の雷龍が観測された場合は、当日の来訪者リストを確認し、記録にある特定の「仮面の愚者」たちの来訪情報がないか確認してください。
特例の場合は受付に連絡し、満願局長または超常現象管理局に取り次いでもらってください。