『クロックボーイとキャプテン・リボルバー』
クロックボーイの名作映画の1つ。町の再建のため、キャプテン・リボルバーがクロックボーイと共に森深くにあるトンネルを探検する物語。

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空がまだ薄明るい中、クロックボーイはガチャガチャという騒音で目を覚まし、眠たい目でカーテンを開けた。忙しく働く折り紙の小鳥たちが町の中を飛び回り、空から石を落とし、雨のように降り注いでいる。

「チュン、クロックボーイ、クロックボーイ。やっと起きたね。早く出てきて、大事なことを手伝ってもらいたいんだから!」
「チクタク。でも外に出たら、空から降ってくる石が頭にぶつかっちゃうよ」
「チュン!バカ時計、それは私たちが町の家を修理しているからだよ。クロックボーイとは仲良しだし、ボス・ストーンにしか石をぶつけないよ」

ボス・ストーンの名前を聞き、クロックボーイは一気に目が覚めた。
町を作るための石は世界で最も貴重な宝石で、折り紙の小鳥たちは砂漠や森からそれらを集め、少しずつ仲間たちの家を建てていた。そのため、ボス・ストーンはいつもたくさんの悪者たちを連れてきて、小鳥たちの石を奪い、町を荒らしていた。

クロックボーイがドアの外に出ると、折り紙の小鳥が言った通り、石はちゃんと家の上に落ちており、彼の文字盤には当たらなかった。

「チク~タク。みんな、賢くて勇敢なクロックボーイが出てきたよ。どんな困難でもみんなのために解決するよ」
「賢いクロックボーイ、町を修理する石がもうすぐ底をつくよ」
「石がもっと見つからないと、私たちはボロボロの家に住むしかなくなっちゃう」

それにはクロックボーイも困ってしまった。もし家がボロボロだと、雨が降ったときに文字盤に水が入り込み、さびてしまう!しかし、小鳥たちがあれほど高く飛んでも石をたくさん見つけることはできなかったのに、どこへ行けば見つけられるのだろうか?

「クロックボーイ、いい場所を知ってるよ」

そう言ったのはキャプテン・リボルバーだった。クロックボーイの良き友であり、コンパス号のベテラン船員だ。強くて勇敢な彼は、何度もクロックボーイを危険から救ってくれた。キャプテン・リボルバーの頭は大きなリボルバー拳銃で、古いカウボーイハットをかぶっており、悪者たちは彼を見ると震え上がる。

「森の中の洞窟を覚えてるかい?長くて数え切れないほどの森と町をつなぐトンネルだよ」
「チク~タク、隊長、何を言いたいかは分かったよ」

その洞窟にはさまざまな宝物が隠されており、たくさんの怪物もいる。しかし、キャプテン・リボルバーが道案内してくれるなら、クロックボーイは何も恐れることはない。隊長は「バーン」と一発で悪者を倒せる。そして、新しい森を見つけて石を持ち帰り、ドリームタウンをもっときれいな町にできるはずだ。

しかし、新たな問題が彼の時計の針を再び落胆させて震わせた。

「チクタク、洞窟の中は真っ暗で何も見えないけど、どうやって出口を見つけるの?」
「心配いらないよ、クロックボーイ。トンネルには光る蝶がたくさん住んでいて、みんな僕の友達なんだよ。善は急げだ。今すぐ出発しよう。前みたいにね」
「冒険に出発だ!」

隊長は気性の激しいリボルバーで、歩くのが早いのでいつもチームの先頭に立っている。折り紙の小鳥が数羽彼の後ろについていき、彼らは頭が良く、どの石が町に使えるかを知っている。クロックボーイはまだ少し眠たそうに、ゆっくりと一番後ろを歩いている。

我々の冒険チームは、こうして旅立った。