「有機生命体幻造化プロジェクト」のノート
「有機生命体幻造化プロジェクト」のノート
記録番号:9419
実験対象:レーサー「デイモンド」
実験日:████
ついにプロジェクトが始動した。すべて順調に、勢いよく進んでいる。
一番の難問はあっさり解決した——それがふさわしい実験対象を見つけること。アポリ様に逆らったあのレーサーには、これから生命科学の偉大さと奥深さを、その身で味わってもらおう。
……
実験日:████
実験は順調だ。アポリ様のプロジェクトは着実に進んでいる。
長年の研究成果 を基に、対象の「有機生命体幻造化プロジェクト」に成功した。歩行や思考などを問題なく行えるだけでなく、通常のレーシングカーを遥かに上回る操縦精度まで備えている。
……
実験日:████
最近の実験結果は芳しくない。実験対象が何度も逃亡や抵抗の兆候を見せている。
理論上、改造生物は千星シティを離れられない。だが、実験の機密漏洩を防ぐため、アポリ様は実験対象の体内に不可逆的な「安全装置」を埋め込んだ。対象が生研院を離れようとすれば、手足から力が抜け、やがて生命の危機に陥るようになっている。
実に素晴らしい。この備えがあれば、実験対象の感情など気にせず、さらに過激な実験も思う存分試せる。
……
記録者
研究助手、カシュ