大地獣ヘラクレスの十二の試練
この作品をあまり真に受けないでください——作者は真に受けてほしいと願ってやまないが。

大地獣ヘラクレスの十二の試練

大地獣ヘラクレスはかつていくつもの山川を渡り歩き、はるか遠くの異国に自身の英雄の足跡を残した。ここにヘラクレスの最も偉大なる十二回の試練を記録し、あんたもこれを機に私の大地獣に対する情熱を理解し、大地獣ヘラクレスを称え、ヘラクレスの威名を世に広めるといい!

真実の獅子の口に挑む:
間違った言葉を今まで一度も発さなかったという真実の獅子の口だが、ヘラクレスによって隙を見つけられた!真実の獅子の口に刺々しく詰め寄られても、ヘラクレスは絶対的な力をもって獅子を黙らせることに成功した。慰謝料を支払った後、颯爽とその獅子の仮面を自身の鞍に飾り付けた。

キメラを助ける:
傷を負った小さなキメラ、ヒュドラ。暗黒の潮の侵蝕によって、9本ある尻尾のうち8本も失ってしまった。そこで、ヘラクレスが助けの手を差し伸べた!ヘラクレスはヒュドラに駆け寄り、その小さな身体を自分の背中に乗せ、暗黒の潮の包囲を突破することに成功したんだ。

エーグルの狩人を助ける:
エーグルの祝福を受けたと自称する狩人セレネは、預言で登場する一匹の鹿を何年も追い続けていた。鵜の目鷹の目で、ヘラクレスは暗黒の潮が侵蝕した後の残骸から一本の鹿の角を見つけ、二度と達成できない使命を諦めるよう、狩人の説得に成功したのだった!

オレノスの農民を助ける:
オレノスの農民たちはイノシシによる被害を受けていた。足が早く、凶暴なイノシシたちは行く先々で破壊していたが、聡明なヘラクレスは大量の果物を運んできて、イノシシを村の外に誘き寄せて一気に捕まえた。

イカリアの大地獣の家を綺麗にする:
イカリアにある大地獣の家は管理が疎かで、汚いことで有名になり、そこに住む大地獣は多かれ少なかれ病に苛まれていた。しかし大丈夫!勇敢なヘラクレスは大地獣の家の両側を流れる川の堤を切り、川の水を使って家を綺麗にした。かくして、大地獣たちは清潔で幸せな生活を送るようになった。

ステュムフォースの変な鳥を追い払う:
ステュムフォースでは金属の羽が生えている変わった鳥が生息しており、オリーブ油を盗むためによく風車や製油所を襲っていた。スリングショットでその鳥を駆除できるよう、大地獣ヘラクレスは困っている人たちを自分の背中に乗せた。3日もの努力を経て、人々は変わった鳥たちを追い払うことに成功した。

ハンダックの雄牛を連れ戻す:
ハンダックの純血の雄牛はその街の宝だが、その中でも「最も純血である雄牛」がごく普通な斑らの乳牛と駆け落ちをしてしまった…ヘラクレスは己の強靭さを頼りに、聞き分けの悪い雄牛を無理矢理ハンダックの牛舎に連れ戻した。人々は感謝を込めて、ハンダックにいる間なら赤土を無料で好きなだけ食べれる権利をヘラクレスに与えた。

オドリュサイの狂った大地獣を手懐ける:
オドリュサイの大地獣飼育員が暗黒の潮に汚染された赤土をうっかり大地獣に与えてしまったせいで、4匹の大地獣が発狂してしまった。我ら強靭なヘラクレスは、己の力だけで発狂する4匹を食い止め、その体内にある暗黒の潮の成分が全て代謝し切り、精神状態が安定するまで面倒を見てあげた。

ケファレの祝福を受けた鞍を勝ち取る:
他所での冒険の功績はもちろん、ヘラクレスはオクヘイマでも有名なチャンピオン大地獣だ!オクヘイマで行われた第一回の大地獣の運動会で、一番最初に申し込んだシード選手として、ヘラクレスはすべての種目で優勝を勝ち取り、参加した5名の選手より抜きん出て、ケファレの祝福を受けた鞍を勝ち取った(スポンサー:イアソン様)。

ガティエールの失踪した大地獣を連れ帰る:
ガティエールにある大地獣3匹がある詐欺師に夜中に連れ去られてしまった。ヘラクレスは自分の鋭いの嗅覚で詐欺師が逃げた方向を特定し、ある山谷で3匹の大地獣を見つけ、さらには衛兵が詐欺師を捕まえられるよう手助けもした。

神悟の樹庭の報酬であるりんごを勝ち取る:
オクヘイマの第2回大地獣運動会は、神悟の樹庭のとある匿名有志者からの支援を得て開催された。報酬は樹庭特製の赤土りんごだった。毎度のごとく、ヘラクレスは再び優勝し、嬉しそうにこの高価な人造「果物」を食べた。

暗黒の潮から生まれた物のサンプル取得:
これはヘラクレスにとって最も不思議な試練であった!ヘラクレスの長い首のおかげで、万物を滅ぼす暗黒の潮の浅瀬から貴重なサンプルを取得した。ヘラクレスは、樹庭ですら達成が難しいと判断した任務を難なくクリアした。ただ残念なことに、ヘラクレスがあまりにも余裕だったせいで、人々はこの任務の危険さに気づきもしなかった……

以上が大地獣ヘラクレスが経験した十二の偉大なる試練だ——近い将来、このリストは十三、十四と増えていき…いつかは二十四試練にまでたどり着くだろう!