ディアディクティオ、止まってくれてありがとう
伝言の石板にあった動機が不純なメッセージは、作者によって削除された。

ディアディクティオ、止まってくれてありがとう

ディアディクティオのアーカイブファイル、投稿者(匿名)は既に内容を削除した

少し前まで、ディアディクティオにはこんな「商業広告」が溢れかえっていた。

昼だろうと、夜だろうと~♪ ♪
「超英雄」石鹸を使えば、踊りだしたくなる~♪ ♪

——そう、その時のディアディクティオは、宣伝されている商品と同じように、石鹸の匂いが充満していて、うんざりする有様だった。アグライアさんは私たちに何を約束したのだろう?ディアディクティオは知識を共有するネットワークであり、オープンで、平等で、協力的で、共有できる偉大なプラットフォームであるはずだった。なのに、この結果はなんだ?悪貨が良貨を駆逐してしまった。私たちは他人の脳にゴミのような情報を流すか、プラットフォームを利用して終わりのない口論をするかだけではないか。私はケファレに自分の迷いを打ち明けたが、ケファレは沈黙しか返してくれなかった。このままでは、データの奔流の果てに、一体どのような運命が私たちを待っているのだろうか?スピードは文明の仲間なんかじゃない、人間性を呑み込む巨大な怪物だ!

ひとつだけ、はっきりさせておくが——私も多くの人と同じように、民会ではアグライアさんに反対票を入れた。しかし、彼女は正直で誠実な人だと思っている。私たちのために声を上げてくれた元老院の公僕たちもこの考えには同意していると思う。彼女はただ、悲しい盲人で、現実を無視して、幻想の世界を歩いているだけだ。

もちろん、アグライアさんの死は残念だった。しかし、私がこの思いを文字にしている時、金糸を失ったディアディクティオは1秒あたり数バイトほどの恐るべきスローペースでデータを伝送している——それを確認して、私は突如として現実に帰ってきたような気分になった。私は『ドロス義賊列伝』の音声付きバージョンのダウンロードを待っている間に、お茶を淹れて、『クレムノス列王紀』を興味深く読んだ。昨日の私にとって、これはきっと耐え難いスローライフだった——しかし、私たちは本当に金糸を失った。ディアディクティオのスピードが飛天の壺にも劣っている時に、私はかえって生活のバランスと内心の平和を取り戻したことに気づいた。

あの「商業広告」の意味からすると、ディアディクティオはもう死んでいるかもしれないけど、私の心の中では、ここは生まれ変わったばかりなのだ。(離愁の刻に匿名で投稿してください。コメントには積極的に返事し、正体がバレないように注意してください)