「風化の呪い」に関する記録
隆介が保管していた、グラフィエの一族の呪いに関する事柄を記録したメモ。

「風化の呪い」に関する記録

地上の生命を外界天魔の毒牙から守るため、先祖グラフィエは幻月遊儀の力を借り、海をキャンバスに、星を「絵の世界」へと封じた。だがあらゆる行いには代償がある。救済の代価として、グラフィエ一族の血に呪いが刻まれた。

娘は肉体を奪われ、寝台の上で朽ち果てる。息子は魂を引き裂かれ、荒野を彷徨う。

まずグラフィエが「風化の呪い」を発症し、その後、留彩と絵光の2人に伝わって、世に知られるようになった。長い歳月を経て後、子孫が女なら肉体を蝕まれ、四肢は枯れ、肌はひび割れ、朽ちた絵巻のように剥がれ落ちて塵と化した。男ならば精神を蝕まれ、意識は薄れ、自我を見失い、最後には狂気の淵に沈んだ。しかし、我が一族はこの星を守る責務を担う。血を絶やし、国と民を見捨てるわけにはいかない。ゆえに代々の子孫はありとあらゆる治癒の術を求め、試みてきた。この書はその記録だ。いつの日か呪いが解かれ、後世の者たちが苦しまずに済むことを願って。

原因
呪いの原因については3つの説があるが、いずれも未だ証明されていない。

1つ目は祭祀説。世界を救うため、先祖グラフィエは自分と子孫の命を代価に、幻月遊儀の力を用いて星を瞬時に二次元化する術を得た。

2つ目は侵蝕説。グラフィエは反物質レギオンとの交戦中に敵の攻撃を受けた。壊滅の侵蝕が長期にわたり血脈に根を張り、それが一族を永遠の呪いに導いた。

3つ目は遺伝子説。先祖グラフィエの遺伝子には特異な因子があり、一定の年齢に達すると発病する確率が高まり、「風化の呪い」で命を落とす。

治癒の方法

治癒の方法は存在しない!
これまで一族はあらゆる手段を試みてきたが、ことごとく失敗に終わった。我らにできるのは、その失敗の記録を遺し、後の者が誤った道を繰り返さぬよう導くことだけだ。

投薬による保存療法失敗
風化した肉体と器官の交換失敗
……
幻造により風化した隙間を埋める方法失敗
判読不能な行
幻月遊儀で勝利しアッハの力を借りる失敗
「笑いの神様の祝福」を借用する失敗
弔伶人の技術失敗
仙舟の医療失敗

スターピースカンパニーの遺伝子治療失敗
薬乞いに協力を求める失敗
呪いの根源を探し出す確認待ち