酒場の夜:天環族特集
ある酒場の記者が書いたゴシップ雑誌。内容はデタラメなものばかり。
酒場の夜:天環族特集
ヤッホー――読者の皆さま!お久しぶりです。お会いしたかったです!前号では、私、有名記者こと酒場のマイルズがスラーダに隠された暗い真実を暴きました。そして今回は、人々の中に潜り込み、皆さんが長い間疑問に感じていた小~さ~な~秘~密を掘り下げていきます!
ご存知の通り、大勢が集まるピノコニーの街は多様性にあふれています。身長体重、経済力はもちろん、人や人でないものも何でもあり。特に大スターのような天環族たちに興味津々の人も多いのではないでしょうか!ということで、笑いの神様の加護により、記者はハウンドに追われる危険を冒しながら、思いつきの街頭インタビューを行います――
それでは前置きはこれくらいにして、街中で不運な通行人を…じゃなかった。幸運な通行人を何人かつかまえてみましょう!
Q1:天環族の頭の上の輪っかに実体はありますか?
怒りっぽい天環族:この※※何が輪っかだ。これは「天環」だ!「天環」、分かるか?※※!
知識欲に満ちた狐族:ええ。実体のあるものです。以前、彼が気付いていない隙にこっそり触ったのですが、ひんやりしていて、とてもすべすべで手触りは最高でした!もちろん、その後にぶん殴られなければもっと最高だったのですが。
精神状態の安定したオムニック:ご存知のように、触ってはいけないものが3つあります。狐族の尻尾、ピピシのポンポン、天環族の天環です…ですから、殴られるのも無理はありませんね。
Q2:天環族が歩いている時にヘイローが引っかかったらどうすればいいでしょうか?
「天環研究の専門家」:まず、私の調査によれば、現実世界の天環族のヘイローは実体のあるものではなく、ある種のエネルギーが集合した投影です。感情が揺れ動いたときやテレパシーを使用したときに光が点滅することこそあれ、何かに引っかかるリスクはありません。
「天環研究の専門家」:次に、夢境に入ると、憶質の影響によってエネルギーの集合であるヘイローは圧縮されて実体を持ちますが、夢の中のヘイローは帽子のように位置を自由に調節できるので、心配いりません……
「天環研究の専門家」:また、天環族は生まれた時に最も単純な形の輪しかもっておらず、彼らの輪も成長する過程の経験や性格の変化によってさまざまな形状へと変化するのです。そして、少数の特別な天環族は自分の輪の形状を意のままに変えられるのです!
「天環研究の専門家」:最後に、以上の内容はすべて『夢追い人タイムズ:都市伝説版』にあったもので、もし類似点があればただの偶然であり、私は一切の責任を負いません。
Q3:天環族のテレパシーはどういう仕組み?
新聞記者:おっと、それなら私に聞いて正解です!ピノコニー広しといえども天環族のことに関して、私の右に出るものはいません!
新聞記者:いいですか、天環族はみんな読心術を使えるので、彼らとコミュニケーションするときはくれぐれも気を付けてください。ただ幸いなことに、彼らの感知範囲は決して広くなく、通常は2~3メートル以内ですから、少し離れていれば大丈夫です。
新聞記者:天環族同士もこのようなテレパシーでコミュニケーションをとっており、声を出さずに会話することができます。市販の通信機よりもずっと便利です。
新聞記者:それから、調和の力が強い一部の天環族は、歌声や言葉で他人に影響を与えたり、操ったりすることまでできます!天環族の運命の行人たちは精神的ショックを与えることもでき、瞬時に相手に目まいを起こさせたり、バカに変えたりできるんです!
新聞記者:どうですか?とても興味深くないですか…もっと面白いこともありますよ。知りたければ、私に9998ルーサン幣を振り込んでいただき……
今回の放送はここまでです。新たなスクープをお楽しみに!