神悟の樹庭、それは知恵を培う学府であり、哲人を育む揺籃でもある。 神を冒涜するアナクサゴラス、「理性」の火種を問いただす黄金裔。汚名を甘受し預言に背き、懐疑の枝を知性の聖樹に突き刺す者である。 ——「滑稽ですね。偽りに満ちているこの世界でただ1人、私だけが真実なのですよ」
単体攻撃 | Energy Gen 20 | Break 30
指定した敵単体にアナイクスの攻撃力50%分の風属性ダメージを与える。
バウンド | Energy Gen 6/hit | Break 30/hit
指定した敵単体にアナイクスの攻撃力35%分の風属性ダメージを与え、さらに4ヒットする。1ヒットごとに、ランダムな敵単体にアナイクスの攻撃力35%分の風属性ダメージを与える。バウンドはその回の戦闘スキルの攻撃を受けていない敵が優先される。
発動時、フィールド上に攻撃可能な敵が1体いるごとに、その回の戦闘スキルによるダメージ+20%。
全体攻撃 | 消費EP 140 / Gen 5 | Break 60/hit
敵全体を「昇華」状態にした後、アナイクスの攻撃力80%分の風属性ダメージを与える。
「昇華」状態の敵は、物理、炎、氷、雷、風、量子、虚数属性を弱点として付与される。この効果はその敵のターンが回ってくるまで継続。敵が行動制限抵抗を持たない場合、「昇華」状態での行動はできない。
妨害
アナイクスの攻撃が敵に1回命中するたびに、ターゲットに弱点属性をランダムで1つ付与する。3ターン継続。この時ターゲットが持っていない弱点属性を優先的に付与する。
アナイクスがフィールドにいる時、異なる弱点属性を5つ以上持つ敵は「本質暴露」状態になる。「本質暴露」状態の 敵に対して、アナイクスの与ダメージ+18%。さらにアナイクスが「本質暴露」状態の敵に通常攻撃または戦闘スキルを発動した後、ターゲットに戦闘スキルを追加で1回発動する。なお、追加の戦闘スキルはSPが消費されず、この効果も再度発動されない。追加の戦闘スキルを発動する前にターゲットが倒された場合、ランダムな敵単体に対して発動する。
妨害
秘技を使用した後、一定範囲内の敵を恐怖状態にする。恐怖状態の敵はアナイクスから離れていく。10秒間継続。味方が恐怖状態の敵を攻撃した時、敵の弱点を攻撃して戦闘に入ったものと見なされる。戦闘に入った後、アナイクスは敵それぞれに攻撃者の属性を弱点属性として1つ付与する。3ターン継続。
通常攻撃を行う時、さらにEPを10回復する。
ターンが回ってきた時、フィールド上に「本質暴露」状 態の敵が存在しない場合、EPを30回復する。
A2
パーティ内の「知恵」の運命を歩むキャラクターの数に応じて、今回の戦闘で以下どちらかの効果を発動する。
1名の場合、アナイクスの会心ダメージ+140%
2名以上の場合、味方全体の与ダメージ+50%。
A4
敵が持つ異なる弱点属性1つにつき、アナイクスが与えるダメージはその敵の防御力を4%無視する。弱点属性は最大7つまでカウントされる。
A6
1掩蔽の魔術師
戦闘スキルを初めて発動した後、SPを1回復する。戦闘スキルが敵に命中する時、敵の防御力-16%、2ターン継続。
2史実の自然人
敵が戦闘に入る時、天賦の弱点付与効果を1回発動し、その敵の全属性耐性を20%ダウンさせる。
3深宇宙に刻まれた瞳
必殺技のLv.+2、最大Lv.15まで。通常攻撃のLv.+1、最大Lv.10まで。
4峡谷に落ちる灼熱
戦闘スキルを発動する時、攻撃力+30%、2ターン継続。この効果は最大で2層累積できる。
5渦状腕外の胚種
戦闘スキルのLv.+2、最大Lv.15まで。天賦のLv.+2、最大Lv.15まで。
6万物は万物の中
アナイクスの与ダメージは本来の130%になる。軌跡「必要な余白」の2つの効果は同時に直接発動するようになり、パーティ内の「知恵」の運命を歩むキャラクターの数に依存しなくなる。
キャラクター詳細
神悟の樹庭、それは知恵を培う学府であり、哲人を育む揺籃でもある。
神を冒涜するアナクサゴラス、「理性」の火種を問いただす黄金裔。汚名を甘受し預言に背き、懐疑の枝を知性の聖樹に突き刺す者である。
——「滑稽ですね。偽りに満ちているこの世界でただ1人、私だけが真実なのですよ」
ストーリー・1
キャラLv.20で解放
「其方は遠い都市国家の出身だった。両親は早くに亡くなり、姉と2人、動物を飼い慣らしながら生計を立てていた。
幼い頃から人と群れることを嫌い、他の子が草原で遊んでいる時も、木陰に隠れては落ち葉を拾っているような子供だった。
『大地獣が飛べないのはなぜ?』
其方は成長を共にしてきた大地獣を見て、独り言を呟いた。
『この大地獣も前世じゃ本の虫だったからだろ!』
他の者から何度も聞いてきたことではあったが、なぜそれが侮辱として使われているのか、其方には理解できなかった。
『神が全知全能であるなら、なぜ死を恐れるのです?』
聖訓を読む神殿で、其方は当たり前のことに疑問を抱く。
『出て行くんだ、アナクサゴラス!』
怒り狂った司祭は、たびたび其方を正殿から追い出した。
姉は一度たりとも其方を責めたことがなかった。むしろ、わずかな収入の中から捻出して、其方が欲しがっていた本や道具を買ってくれた。
小さなネジや、重いペンチ、それから軽い天秤…幼き頃の其方は家で機材をいじりながら、創造の喜びに浸っていた。
そして5歳の頃には命に対して常に好奇心旺盛だった。自動で歌う機械の鳥、大地獣の孵化器、永遠に鮮やかな色を保つ人工花——其方は最も博識な人間になるのだと大口を叩いていた…いやはや、家族が子供の夢物語を真剣に聞き入れてくれるとは、なんとも珍しい。
その後、姉は行き交う商人から神悟の樹庭という、知識の聖地と呼ばれる学び舎があることを聞いた。其方はその名を密かに覚え、いつか姉と一緒にそこへ行くことができれば、もう苦労せずとも暮らしていけると思った。
それから姉は費用を集め、商人の友人に其方を樹庭に連れて行ってくれるよう頼んだ。
ところが樹庭へ向かう道中、住んでいた地に暗黒の潮が襲来したと耳にし、其方は急いで引き返した——そこに広がっていたのは、侵蝕され廃墟となった街。慣れ親しんだ地は見るに耐えないものへと変貌を遂げていた…高慢な其方にも跪く日が来ようとは…もしかすると、神に祈っていたのかもしれんがな……」
「私の脳を探るのはそこまでです、性根の悪いタイタンめ……」
男は記憶の光景から我に返り、その右目には怒りか悲しみかわからない感情が一瞬だけちらついた。
ストーリー・2
キャラLv.40で解放
番号:
13課題:黄金裔の黄金の血による実験
材料:本人の血液
記録:精製された液体は黄金のように流れ、レンズの下に種の形の構造を確認。採血中に計3回気絶。
……
番号:
55課題:タイタンの創造物の霊魂解剖
材料:瀕死の██タイタンの創造物3体、水銀の薬剤、アンティリン花の抽出物
記録:解剖がコアまで進んだ際、実験対象が突如発狂。幸い、本人の重傷だけで事は済んだため、他者に被害が及ぶことはなかった。錬金器具の改良が急務。██タイタンの霊魂系統図は完成間近。
……
番号:
144課題:魂の融合の中期的な試み
材料:学者が寄付した魂の炎、タイタンの創造物
記録:████、尊敬すべき友よ、あなたの遺志に従おう。あなたの体は燃える刑柱の炎となり、魂は人類がタイタンを解析する柱となる!
……
※最後のページの乱雑な注釈※:
あれから数年が経った。死の冷たさは依然として左目に渦巻いているが、空虚さを埋めるのに十分なほどの人間の「魂」を見た。
明日か、明年か、もしくは次の瞬間かもしれない——
私は告発され、捕まるのだろう。私に頭を下げさせ、黙らせたい者が常にいるのだから。
しかし姉さん…私はここで最後に姉さんと会ったことをずっと覚えている。姉さんは何も言わなかったが……
ただ、それだけで十分だった。私は自分が正しいことをしたのだと、そう理解している。
何年もの間、ずっとそうだった——
「すべての『間違い』は、『正解』に近づくための足掛かりである」
——アナイクスの魂に関する学説の実験日誌、
原本はすでに破棄されている ストーリー・3
キャラLv.60で解放
「樹庭の賢人たちへ
一部の学者たちが『学術的非難を行った』、『青少年を堕落させた』、『不信心者である』という3つの罪名で私を告発しました。私としてはこの稚拙な茶番に付き合うつもりはありませんし、自己弁護する気もありません。しかし、これは逆に皆さんが私の研究をより深く理解できる機会かもしれないと思い立ちました。ですので、この場を借り簡単に説明させてもらおうかと思います。
『学術的非難を行った』に関しては、私が授業で古典的なタイタン学と魂に関する学説を貶し、『学術界の暗黒の潮』と称したことが該当したそうですが、果たしてこの評価は間違っているのでしょうか?タイタンが1本の針の上に立っていられるかを研究する学問や、魂の本質は水であると主張する学問は、未だに権威の堅持によって守られています。これらを精神的な暗黒の潮と称さないのなら、なんと呼ぶべきなのか教えていただけませんか?
私は幼い頃から樹庭で学び、批評と疑念こそが思想の変革を起こすカギだということをよく知っています。ゆえに学生たちには『権威に挑戦せよ』と常に言い聞かせてきました。どういった経緯かはわかりませんが、これが彼らには『青少年を堕落させる』行為に見えたようです。ファイノンとキャストリスを例にしましょうか。2人が入学した当初は、論理的思考とはなんたるかを何一つ理解していませんでした。しかし今では、私を黙らせるほどの弁を述べることもたびたびあります。もしこれが『青少年を堕落させる』教育だと言うのなら、彼らの言う『正しい教育』とは一体何を指すのか、私には想像すらできませんね。
そのため、一部の人は私が火追いの黄金裔と密接な関係にあると告発し、私の理論が火種を奪うにあたって彼らの役に立っていると主張している——ええ、その通りです。私はかつてトリスビアスに失われた歴史について教わったこともあります。また、私の最も優秀な2人の学生も黄金裔ですが…それの何が問題なのですか?
そして、私も彼らの言う黄金裔ですが、神託を盲信したことは一度たりともありません。もし神が世を超越する至純かつ永遠の存在であるのと言うのなら、よく聞きなさい。この世にはたった一柱の神しかいません。それは不滅の真実です!
この道を歩み続けられるのは真実の信者だけであり、自らを智者だと称する権威たちは神が崩れ去るのを恐れているだけなのです。
サーシスのもと、双方が一歩ずつ退くことで事態を緩和しようと提案されました…ですが残念ながら、私にそのような意志は微塵もありません。逆に、私を告発した皆さんに1つ忠告をしてあげます——
未来の世界は私を理解してくれるでしょう。私にはわかります、判決を聞く私よりも、告発をするあなたたちのほうが恐怖に苛まれることになると!」
——ある賢人会議でのアナイクスによる即興答弁
ストーリー・4
キャラLv.80で解放
「今でもあの怪しげな火を追う旅に納得しているわけではありません。ですが1つ…印象に残っている言葉があります——『火を追う旅路は失い続ける道』。
黄金裔たちが同じ宿命を背負っていると信じたことはありませんが、私も失い続ける道を歩んでいたのは確かです。
ただ、私が失ったものだけではまだ足りない…追い求めているものと比較しても、等価交換の原則を十分に満たせるほど私は失っていないのです。
タイタンと人の魂の本質は同じであり、魂は知性の種によって構成されているという理論を提唱して以降、私はそれを完全な形で証明する機会をずっと伺ってきました…
そして今が、まさにその機会なのです!予想外ではありましたが、ちょうど良かったと言えるでしょう。
今日、ようやく過去の災いによる無念を晴らすことができます。
私は死からインスピレーションを得ました。ならば死をもって報いるべきでしょう
——私の肉体は神の火種を熔錬する器となり、私の魂は神に頭を垂れさせる枷となる。そしてそれは、私の理論における究極の証明となるのです!
今の私はとても幸せだと言えます。
初めて空を飛べる機械鳥を作り出した時も、私はこうして笑った…初めて新しい命を孵化させた時も、こうして手が震えた……
後世の学生たちへ。これが読まれているということは、私は功を成せず、黎明を前に倒れたということでしょう。
どうぞ私があげた成果を思う存分活用し、私を研究対象として扱ってください!私の身体を踏み越え、私の炬火を受け継ぎ、私を薪のように焼べて真実を照らしてください!
冒涜を恐れることはありません——
神を超越することが許されないのであれば、神になってしまえばいいのだから!」
——樹庭陥落後のアナイクスの記憶の残響の1つ。誰にも見つからずに消えてしまった