過去から未来へと絶望は繰り返され、赤き外套に包まれた無数の理想は燃え尽きた。だが、残された灰燼に惑わされてはならない—— 理想を騙り、偽りの美しき夢を紡ぐ者に抗い、彼は再び立ち上がる。この世にはびこる偽善と最後まで戦い抜くだろう。 どこに身を置こうとも、彼が正義の味方であることに変わりはないのだから。
単体攻撃 | Energy Gen 20 | Break 30
指定した敵単体にアーチャーの攻撃力50%分の量子属性ダメージを与える。
単体攻撃 | Energy Gen 30 | Break 60
「回路接続」状態に入る。指定した敵単体にアーチャーの攻撃力180%分の量子属性ダメージを与える。「回路接続」状態の時、戦闘スキルを発動してもターンは終了しない。また、アーチャーの戦闘スキルによるダメージ+60%、この効果は「回路接続」状態が解除されるまで最大で2層累積できる。戦闘スキルを5回発動した後、またはSPが不足し、再度戦闘スキルを発動できなくなった時、「回路接続」状態は解除される。また、各ウェーブの敵がすべて倒された後も、「回路接続」状態は解除される。
Lv.1無限の剣製
単体攻撃 | 消費EP 220 / Gen 5 | Break 90
指定した敵単体にアーチャーの攻撃力600%分の量子属性ダメージを与え、チャージを2獲得する。チャージは最大で4累積できる。
単体攻撃 | Energy Gen 5 | Break 30
アーチャー以外の味方が敵に攻撃を行った後、アーチャーは即座にチャージを1消費してメインターゲットに追加攻撃を行い、アーチャーの攻撃力100%分の量子属性ダメージを与える。この時SPを1回復する。この追加攻撃を行う前にターゲットが倒された場合、ランダムな敵単体に追加攻撃を行う。
Break 60
敵を攻撃。戦闘に入った後、敵全体にアーチャーの攻撃力200%分の量子属性ダメージを与える、チャージを1獲得する。
アーチャーがフィールド上にいる時、最大SP+2。
A2
アーチャーは戦闘に入る時、チャージを1獲得する。
A4
味方がSPを獲得した後、SPが4以上の場合、アーチャーの会心ダメージ+120%、1ターン継続。
A6
1触れられなかった理想
戦闘スキルを1ターンに3回発動した後、SPを2回復する。
2叶えられなかった幸福
必殺技を発動する時、ターゲットの量子属性耐性-20%、さらに量子属性弱点を付与する、2ターン継続。
3凡庸に甘んじない気概
戦闘スキルのLv.+2、最大Lv.15まで。通常攻撃のLv.+1、最大Lv.10まで。
4英雄とは程遠い生涯
必殺技ダメージ+150%。
5無銘なる孤影の守護
必殺技のLv.+2、最大Lv.15まで。天賦のLv.+2、最大Lv.15まで。
6果てなきを彷徨う巡礼
ターンが回ってきた時、SPを1回復する。自身の戦闘スキル で累積できるダメージアップ効果+1層。戦闘スキルダメージは防御力を20%無視する。
キャラクター詳細
過去から未来へと絶望は繰り返され、赤き外套に包まれた無数の理想は燃え尽きた。だが、残された灰燼に惑わされてはならない——
理想を騙り、偽りの美しき夢を紡ぐ者に抗い、彼は再び立ち上がる。この世にはびこる偽善と最後まで戦い抜くだろう。
どこに身を置こうとも、彼が正義の味方であることに変わりはないのだから。
ストーリー・1
キャラLv.20で解放
普段の彼は冷静に仕事をこなす現実主義者だ。
しかし、年齢を重ねたサラリーマンによくあるように、時には彼も己の経験ゆえに、悲観的な考えを持ってしまうことがある。そして、その悲観的になった自分への自己嫌悪から、つい辛辣な言葉を口にしてしまうのだ。
「ふむ、それは誤解というものだ」
「多くの人間が年齢と共に増していく自己嫌悪を克服できないのは、過去の己と本気で向き合う機会がないからで……」
「いや、違うな…思い返してみれば、向き合ったところでろくなことにはならなかった」
「…すまない、今の話は忘れてくれ」
いずれにせよ、過去の未熟だった自分や、それに似た誰かと正面からぶつかることがない限り、彼は落ち着いた頼りになるサーヴァントだ。手元の仕事に不満を漏らすことはあっても、任務そのものには常に誠実に、手抜かりなく取り組む。
——とはいえ、その不満の言葉の数々は、あまりにも鋭く毒があり、「もしかして昔は作家だったのでは?」と思わせるほどであるが。
「こればかりは仕方がない、相手を容赦なく理詰めで追い込むのは私の性分だからな。そもそも、あんな理不尽なお嬢様に振り回されたら、誰だってそうなるだろう?」
ストーリー・2
キャラLv.40で解放
彼の物語は混迷の時代に幕を開けた。
まるで落ち着くことを知らない虫のように、一介の凡人の身で聖杯戦争を経験した彼は、故郷を離れ、世界で最も動乱に満ちた場所へと赴いた。そこで彼は、正義の味方となるために、天に代わって世界を正すという旗を掲げたのである。
その道は決して平坦ではなかった。彼は世界各地で数え切れないほどの武装蜂起を起こしたが、ことごとく失敗に終わってしまった。10回に及ぶ暗殺未遂、100回を超える奇襲、さらには数回の銃殺刑からも逃れてきた彼だったが、故郷に少し立ち寄った際、かつての仲間によって絞首台へと送られることになった。
しかし彼が過去の自分を嫌っているのは、それが理由ではない。
彼が嫌悪しているのは、正義の味方になりたいと願った少年が、その理想を追い求めるために支払わねばならない代償について、何1つ理解していなかったという事実なのである。
誰かにとっての正義を実行すれば、他の誰かの自由を奪うことになる。万人にとっての正義を実行すれば、無数の人々の血が河のように流れることになる。「正義」という言葉はたしかに美しい——だがそれは、その理想を抱こうとする少年が溺死するには、十分すぎるほど重いものなのだ。
「そんなことも言ったかもしれないが、それはただの愚痴にすぎない」
「人間というものは元来、環境や感情ひとつで容易に変化するものだ。たとえまったく同じ存在であろうと、運命の岐路に立てば、異なる選択をすることもある」
「私に似ている者が必ずしも私であるとは限らないように、私である者が必ずしも私に似るとは限らない。つまるところ、人間は己の視界の外に救済を見出すことなど、到底できないんだ」
理想は理想を踏みにじり、運命は運命を裏切る…少年はそれがわからないわけではなかった。
少年は信じていただけなのだ。正義の味方たる者、何ものをも恐れぬ姿であるべきだと——そして彼も、ようやくそれを認められるようになった。
ストーリー・3
キャラLv.60で解放
「干将・莫耶」——この双剣は男の手に最も馴染んだ武器で、投影魔術を使えば何度でも造り出せるため、どれほど壊しても惜しむことはない。理論上、彼が十分に理解している武器であれば、どんなものでも「無数の贋作を投影」することができる。しかし、ある特別な理由から、投影対象が「剣」に分類される時に限り、彼の投影魔術は完全無欠の域に達するのだ。
「海賊版を売りさばく商人のようだと?まあ、実際そのとおりだな」
「誉められた技ではないが…自分勝手なルールを振りかざして、他人の上に立とうとする連中に対抗するには、このくらいがちょうどいい」
伝説によれば、干将と莫耶は名高い剣職人の夫婦だった。宝剣の出来栄えを職人の手ではなく、天運に委ねるしかない状況を打ち破ろうと、夫婦はあらゆる手を尽くしたという。
この物語にはいくつもの異なる伝承が存在する。一説によれば——莫耶は自ら炉に身を投げ入れ、その身体を溶けた金属と一体化させることで、干将に史上類を見ない名剣を生み出させたという。
一方、より広く知られる別の伝承では、剣の鍛造がなかなか進まないことに業を煮やした暴君が、干将から宝剣を受け取るや否や彼を処刑したとされている。その後、莫耶は子を連れて田舎へと身を隠した。そして月日が流れ、成長した子は旅の途中で義侠の士と出会い、共に暴君への復讐を企てるが、最後には3人とも命を落としてしまったそうだ。
これらの伝説と彼の運命には、どこか通じるものがあるのだろうか。もしあるとするならば、彼は何を犠牲にしたのだろうか。己か、仲間か、あるいはなんらかの理想か——
それは我々の知るところではない。
たしかなことがあるとすれば、それは心に抱いた一振りの剣のために、彼は自ら進んで骨となることを選び、その肉体を鋼に、血潮を炎に変えたということだ。
彼は無数の剣を造り上げながらも、最終的には何ひとつ手にすることなく、空しく両手を広げるばかりだった。
まるで、彼自身の心象風景と同じように。
「だが、それが人生というものだろう?」
「剣は誰か1人の手元に留まることはない——蔵に仕舞うか、誰かに託すか、生涯の最後まで使い続けるかしかないんだ」
「そうして初めて、新たな人生が始まるのさ」
ストーリー・4
キャラLv.80で解放
聖杯戦争において、男は弓兵に分類されている。「剣」を起源とする彼にとって、それは皮肉とも言えるかもしれないが、当の本人は特に意に介していないようだ。
「やれやれ…正面から斬り合うよりも、遠くから敵を狙撃するほうが効率的だろう?」
「それとも剣士クラスのように、宝具ですべてを消し去れとでも?勘弁してくれ、あいにく私はただの凡人だ。彼らのような膨大な魔力は持ち合わせていない」
とはいえ、必要とあれば男は接近戦も厭わない。ほぼ無尽蔵に生み出せる「干将・莫耶」を手に、目にも止まらぬ剣技を駆使して敵を打ち倒してみせるのだ。
「普通の弾丸で敵を倒せるなら、わざわざ余計な手間をかけたりはしないが…残念なことに、そうもいかないのでな」
「ところで、もし君が本気で双剣の扱いを習得したいと思っているのなら、普段から料理をして包丁さばきに慣れておくといい」
「冗談?いやいや、これは真面目な話だ。ちゃんと頭を使えば、料理から学べることは意外と多い。例えば下ごしらえ1つ取っても、なかなか奥が深いんだぞ——美味いものを短時間で仕上げたいなら、料理の工程を細かく分解して、どの作業なら並行して行えるかを考え、効率的に作業の順番を組み立てる必要がある。この考え方が身につけば、料理だけでなく、あらゆる作業で時間を大きく節約できるようになるんだ」
「それと、炒め物の火加減についても同じだな。勘違いしている初心者も多いが、炒め物はただ材料を順番に鍋に放り込んで、すべての食材に火を通せばいいというわけではない」
「火に強い一部の食材ならそれでも構わないが、それ以外のものには、それぞれ適した調理時間と温度がある。当然ながら、同時に調理するのが難しい場合も多い」
「だからこそ大抵の場合は食材を種類ごとに分け、それぞれを適した火加減で炒め、ちょうどいいタイミングで鍋から取り出さなければならない。そして最後にすべてを合わせることで、色、香り、味がすべて揃った完璧な料理が完成する、というわけだ」
このように、男は料理の話となると、いつもの要点を押さえた簡潔な語り口から一転して、個人的な感想や経験を交えた話を延々と続けるようになる。その生涯を戦いに捧げてきた彼の本質は、正義や苦難といったものではなく、むしろ温かい家庭料理のような、どこか穏やかなものなのかもしれない。
「先ほども言ったが、遠くからの狙撃で敵を仕留められるのであれば、危険を冒してまで接近戦をしたいと思う者はいない。その『敵』を運命に置き換えても同じことが言えるだろう」
「私の存在は、ある事実を明らかにしている——ここから遠く離れた場所には、毎日のように運命と白刃を交えなければ、生きる希望すら見出せない…そんな世界も存在するという事実を」
「かつて、そこで人々のために戦ったことがあるが、結局その世界が変わったのは、彼らが運命に屈することなく抗い続けてきたからだった」
「そして私自身はと言えば…運命に打ち勝つどころか、未だに何も手に入れていない男に過ぎない」
間違いなく、彼は今後も「人類を救う」という道を歩み続けるだろう。
まるで、いつも友人たちのために喜んで料理を作るように。