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宇宙を放浪するサイボーグカウボーイ。かなり楽観的で、自由奔放。 「巡海レンジャー」の一員で、悪を懲らしめるためなら手段を選ばない—— その派手な行動は、復讐の対象である「スターピースカンパニー」の注意を引くためである。
ブートヒル
巡狩
じゅんしゅ
物理
詳細
戦闘スキル
軌跡
星魂
ストーリー
Lv.
1/20
HP
163
攻撃力
84
防御力
59
速度
107
挑発
75
0
0
0
0
0
Add to Planner
宇宙を放浪するサイボーグカウボーイ。かなり楽観的で、自由奔放。 「巡海レンジャー」の一員で、悪を懲らしめるためなら手段を選ばない—— その派手な行動は、復讐の対象である「スターピースカンパニー」の注意を引くためである。
通常攻撃
Lv.1
スパーズ・クラッシュ
単体攻撃 | Energy Gen
20
| Break
30
指定した敵単体にブートヒルの攻撃力
50
%
分の
物理
属性ダメージを与える。
「ファニング」
単体攻撃 | Energy Gen
30
| Break
60
指定した敵単体にブートヒルの攻撃力
110
%
分の
物理
属性ダメージを与える。
強化通常攻撃はSPを回復できず、「九死の決闘」状態の敵のみを攻撃できる。
戦闘スキル
Lv.1
熱砂
ねっさ
のタンゴ
妨害
指定した敵単体と自身を「九死の決闘」状態にする。この状態のブートヒルは戦闘スキルを発動できず、通常攻撃が「ファニング」に強化される、
2
ターン継続。ブートヒルのターンが回ってくるたびに、「九死の決闘」の継続時間-1ターン。
「九死の決闘」状態にある敵は、挑発状態と見なされる。その敵がブートヒルの攻撃を受ける時、受けるダメージ+
15
%
。また、ブートヒルがその敵の攻撃を受ける時、受けるダメージ+
15
%
。
その敵が倒される、または弱点撃破された後、ブートヒルは「ポケットアドバンテージ」を1層獲得し、「九死の決闘」状態を解除する。
この戦闘スキルはEPを回復できない。また、この戦闘スキルを発動した後、ターンは終了しない。
必殺技
Lv.1
ダストデビル・ダンサー
単体攻撃 | 消費EP
115
/ Gen
5
| Break
90
指定した敵単体に
物理
属性弱点を付与する、
2
ターン継続。
その敵にブートヒルの攻撃力
240
%
分の
物理
属性ダメージを与え、
行動順
を
30
%
遅延させる。
天賦
Lv.1
5発
ごはつ
の
銃弾
じゅうだん
強化
「ポケットアドバンテージ」1層につき、「ファニング」の削靭値+
50
%
、最大で
3
累積できる。
強化通常攻撃を行っている間、敵が
弱点撃破状態
の場合、「ポケットアドバンテージ」の層数に応じて、その敵にブートヒルの
物理
属性弱点撃破ダメージ
35
%
/
60
%
/
85
%
分の
弱点撃破ダメージ
を与える。この弱点撃破ダメージにカウントされる靭性は、通常攻撃「スパーズ・クラッシュ」の基礎削靭値の
16
倍を超えない。
戦闘に勝利した後、ブートヒルは「ポケットアドバンテージ」を次の戦闘に持ち越せる。
秘技
Lv.1
ビッグ・スマイル
強化
秘技を使用した後、次の戦闘で初めて戦闘スキルを発動する時、敵に必殺技が与えるものと同じ
物理
属性弱点を付与する、
2
ターン継続。
通常攻撃▼
戦闘スキル
必殺技
天賦
Lv1▼
Lv2▼
Lv3
Lv4
Lv5
Lv6
5,000
3
6
ゴーストロード
自身の会心率を、撃破特効の
10
%
分アップする。最大で会心率+
30
%
。
自身の会心ダメージを、撃破特効の
50
%
分アップする。最大で会心ダメージ+
150
%
。
A2
攻撃力
+
4%
A2
撃破特効
+
5.3%
A3
死地
しち
からの
脱出
だっしゅつ
ブートヒルが「九死の決闘」状態の場合、「九死の決闘」状態でない敵の攻撃を受ける時、受けるダメージ-
30
%
。
A4
撃破特効
+
8%
A4
攻撃力
+
6%
A5
ポイントブランク
「九死の決闘」の状態で「ポケットアドバンテージ」を獲得する時、EPを
10
回復する。この効果は獲得する「ポケットアドバンテージ」が上限を超える時にも発動する。
A6
HP
+
6%
A6
攻撃力
+
8%
Lv75
撃破特効
+
10.7%
Lv80
撃破特効
+
5.3%
Lv1
HP
+
4%
A3
撃破特効
+
8%
A5
1
砂塵
さじん
の
中
なか
の
一等星
いっとうせい
戦闘開始時、「ポケットアドバンテージ」を1層獲得する。ブートヒルがダメージを与える時、敵の防御力を
16
%
無視する。
2
マイルストーン・
マンガー
「九死の決闘」状態で「ポケットアドバンテージ」を獲得する時、SPを
1
回復する。同時に撃破特効+
30
%
、
2
ターン継続。この効果はターンが回ってくるたびに1回まで発動でき、獲得する「ポケットアドバンテージ」が上限を超える時にも触発される。
3
墓守
はかもり
必殺技のLv.+2、最大Lv.
15
まで。通常攻撃のLv.+1、最大Lv.
10
まで。
4
冷
さ
めた
肉
にく
の
料理人
りょうりにん
「九死の決闘」状態の敵がブートヒルの攻撃を受ける時、被ダメージアップ効果さらに+
12
%
。ブートヒルが「九死の決闘」状態の敵の攻撃を受ける時、被ダメージアップ効果-
12
%
。
5
切
き
り
株
かぶ
の
演説家
えんぜつか
戦闘スキルのLv.+2、最大Lv.
15
まで。天賦のLv.+2、最大Lv.
15
まで。
6
鉄格子
てつごうし
ホテルの
常連
じょうれん
天賦を触発して弱点撃破ダメージを与える時、ターゲットに対してさらに本来のダメージ倍率
40
%
分の弱点撃破ダメージを与え、隣接する敵に本来のダメージ倍率
70
%
分の弱点撃破ダメージを与える。
ストーリー
ボイス
所属
巡海レンジャー
キャラクター詳細
宇宙を放浪するサイボーグカウボーイ。かなり楽観的で、自由奔放。
「巡海レンジャー」の一員で、悪を懲らしめるためなら手段を選ばない——
その派手な行動は、復讐の対象である「スターピースカンパニー」の注意を引くためである。
ストーリー・1
キャラLv.
20
で解放
「グレイ、雪の中を見て、子供がいる!」
グレイとニックは慎重に前に進むと、顔を真っ赤にして泣きじゃくる赤ん坊を抱き上げた。
その子には「アルガン・アパシェ」の古い言葉で「装填された銃」を意味する、美しい響きの名前が付けられている。
彼はグレイとニックのもとで大切に育てられ、他の兄弟姉妹たちと仲良く成長した。彼らは皆それぞれ別の場所から来たのだが、今では同じ広大な大地「アルガン・アパシェ」に属している。
グレイは植物や鳥、川のことを教え、ニックは馬の調教法、牛や羊の放牧の仕方を教えた。小さかった彼は仔馬に跨り渓流を越え、朝日を浴びながら、ニックと一緒に牛や羊を水と緑の豊かな牧場へと追いやった。キラキラと輝く彩雲の下で、ニックはいつも歌を歌う。そのよく通る歌声を聴くたびに、彼もまた澄んだ歌声を響かせながら、仔馬の腹を蹴って先を急いだ。仔馬は彼らの笑顔をその背に乗せ、さらに遠くへと運んでいった。
グレイとニックが引き取った子供たちは日に日に成長していき、2人の腰は日に日に曲がっていった。
カウボーイとなった彼は、今ではあらゆる狩りのテクニックを熟知している。彼らは辺り一面に砂塵が舞う荒野を駆けまわり、盗賊と戦い、キャラバンと取引を行い、野獣と縄張りを奪い合っていた。
九死に一生の経験をしたこともあれば、敵対する集団に復讐する心地よさを味わったこともある。さらには友人がマガジン1本分の弾丸で命を奪われるところ、1つの家族が崩壊する瞬間を目の当たりにしたこともある…彼は多くの人を失い、同時に多くを得たのである。そしてついには、その勇猛さによって地位と尊厳を勝ち取ったのだった。
今では兄弟姉妹たちに会うことも少なくなったが、彼らが元気に過ごしていることは知っている。
夜の深い闇の中、彼は空を見上げ、より広い世界に思いを馳せる——すると静寂の中、どこからともなく大きな泣き声が聞こえてくるではないか。
声を頼りに進んでいくと、そこには顔を真っ赤にして泣きじゃくる赤ん坊がいた。彼は少し戸惑ったが、結局は赤ん坊を抱き上げ、連れ帰ることを決意した——かつてのグレイがそうしたように。
ニックの荒っぽい声が耳に響く——
「ここの水は上等な酒のようにまろやかで、
ここの雪はナイフのように冷たい。
ここは——
最高の世界なんだ」
ストーリー・2
キャラLv.
40
で解放
飛行船の影によって、草原に注ぐ月明かりが遮られている。
轟音を響かせる列車から飛び降りた彼は、濃い煙と塵埃が収まる頃、すでに戦利品を持ってキャンプ地に帰り着いていた。
彼は招かれざる客を見上げた。身なりの整った黒服の人間たちが飛行船の甲板から降り、完全武装した護衛に守られながら、カウボーイのキャンプ地へと入ってきている。その黒服の人間から、彼は共感覚ビーコンなるものを与えられた。そして次の刹那——聞いたことのない壮大な名詞が彼の脳内に飛び込んできた。彼はこの時初めて、草原、森、川、鉄道以外にも、銀河には数千万もの輝く世界があることを知ったのである。
地元民の反対の声を無視して、巨大な掘削機が草原の地平線上に現れ、大地から黒い鉱物が掘り出されるようになった。すると、完全装備の警備員は地元民たちの信仰を冒涜したあげく、彼らを故郷から追い出したのである。取るに足らない額の賠償金は、彼らの尊厳を深く傷つけた。
それまでと同様、彼は仲間と共にゲリラ戦で黒服たちの侵攻を阻もうとしたが、絶対的な武力の前では、カウボーイの策略も、百発百中の射撃も、千里を駆ける駿馬も…ただの原始的でくだらない手段に過ぎない。家族が1人、また1人とこの世を去っていく中、彼はふと気がついた——すべての元凶である人物を見つけ出さない限り、この争いは永遠に終わらないということに。
彼は盗んだ社員の制服に着替えると、夜のうちに飛行船に忍び込んだ。長年の狩猟生活で鍛えた勘と鋭い感覚を頼りに、通路に立ちはだかる警備員を音もなく倒していき、幾重もの関門と追求を潜り抜け、恐らく中枢であろう船室へと辿り着いた。
彼の視界に1人の男の姿が入る。その人物は目の前の部下に何か言っているようだった。
「……アルガン・アパシェには重要な戦略資源が眠っている。それを先に手に入れた者が、内部抗争において優位に立てるのだ。野蛮で無礼なカウボーイたちが市場開拓部との協力を望まないというのなら、我々が代わりに支配してやるしかない。
もう時間がない、この世界に文明をもたらすためだ…武力行使も致し方ないだろう」
頭の中に恐ろしい考えが浮かび、彼は慌てて外へ向かった。周囲の社員たちは楽しそうに冗談を言い合っている。その中で彼は息を止め、怒りの炎を抑え、涙を堪えた——家族が彼を必要としている。ここで足を止めるわけにはいかない。
空から砲火が降り注ぐ。よろめきながら地獄と化した牧場に戻ると、年老いたグレイとニック、そして幼い頃から共に育ってきた仲間たちは、すでに火の海に葬り去られていた。それでもわずかな希望に縋り、小さな人影を探し始める——あの子は最近ようやく歩けるようになったのだ。彼が与えた小さなアコースティックギターを一生懸命に弾いて、ケラケラと笑っていた。しかし、探しても探しても、その姿はどこにもない。そこには何ひとつなかった。故郷に残されたのは黒焦げの大地だけ…彼らのために墓を建てることさえ叶わないほど、燃やし尽くされたのである。
「スターピースカンパニー…市場開拓部……」
その悪夢のような名前と光景は、この先何年も彼の骨の髄まで刻み込まれることになる。たとえ魂を入れ替えたとしても、忘れることはないだろう。
「アルガン・アパシェ」星の記録によると、代々その地で遊牧していた民族は原因不明の大災害の後、ほとんどが姿を消したとされている。そして生き残った老若男女は、ますます狭くなった私有地で暮らすようになった。今日に至るまで、あの黒い鉱物は希少な金属として、高性能武器を製造するため大量に運用されており、続々と訪れるカンパニーの輸送艦によって、多くの星に送り出されている。
ストーリー・3
キャラLv.
60
で解放
「この道は君には向いてない、さっさと出ていきなさい。何か仕事でも始めるか…学校にでも通ったほうがいいわ」
背の低い医者は半分ほど食べたサンドイッチを置くと、明らかにサイズの大きい白衣で手を拭いた。
男は一言も発することなく服を脱ぐ。それによって体中の傷跡が露わになったが、医者は気にも留めずに小言を吐き続けた。
「君のような若者は、よりよい未来を手にする資格がある。この道は行く当てのない人たちのため…つまり人生をやり直す力はなくても、正義を貫こうとする人たちのためにあるの……」
冷たい銃口が医者の額——恐らく、一応は額と呼ばれる部分に押し当てられる。
「学校は勉強がしたくなったら行くさ」男は脅しをかけた。
「怖がらせようとしているんでしょうけど、私に銃は効かない…まあいいわ、早く横になって」医者は仕方なさそうに言った。
……
手術台の無影灯が点灯する。
彼は深海に落ちていくような感覚に陥った。肉体は包み込まれ、周囲に溶け込み、次第に消えていく。空虚な思考だけが元の場所で藻掻き、苦しんでいる。
不思議なことに、恐怖、不安、孤独、暗闇、怒り…それらの感情は肉体と共に消え去るのではなく、別の形で残され、ますます重たくなっていった。
不意に、何かが焦げたような臭いが鼻を突いたかと思うと、医者の浅い呼吸まで感じることができるようになった——まさか、彼女は呼吸しているのか?ついそんな考えが頭を過ぎる。直後、電子機器のブザーが耳元で木霊した。新しい青い血が、彼の飢えた心臓へ流れることを拒んでいるのだ。
彼はそのまま眠ってしまいたくなった…もう目覚めなくてもいい。
ところが、あの荒っぽい歌声と優しい励ましの言葉が聞こえて、再び過去の記憶が蘇る。骨の髄まで刻まれた憎しみは、暗闇の中で朧げな光へと変わり、その光に導かれ、彼はようやく水面に浮かび上がった。
……
「おめでとう。君はちょっとやそっとでは死なないようね」
医者は白衣で血だらけの手を拭うと、改めて残り半分となったサンドウィッチを手に取った。
「死ぬと思ったのか?」
彼は両手を握り締めた。その手は今、冷たい鉄でできている。
「大抵の人間は死ぬ」医者は率直にそう言った。「別に私の腕が悪いわけじゃないわよ」
「いいこと教えてやる。オレはとっくに死んでんだ」
「君の名前は?」
彼は少し躊躇った。優しくて、それでいて荒々しいあの声は、もう聞こえない。凛とした響きのいい名を呼んでくれる人は、もうどこにもいないのだ。
「ブートヒルだ。オレの故郷じゃあ、撃ち殺されたガンマンのことをそう呼ぶ」
彼が笑うと鋭い犬歯が露わになった。
「まだほんの始まりに過ぎねぇ。復讐のために支払う代償の中でも、これは一番軽いモンだからな」
彼は新しい体を引きずって、よろめきながらドアから出ていった。
「『巡狩』がうまくいくよう祈ってるわ、『巡海レンジャー』ブートヒル!」
背の低い医者は彼の背中に向かって大声で叫んだ。
夜の色が濃くなった外で、ブートヒルは思わず顔を上げる——星々の列に、また1つ明かりが灯された。
ストーリー・4
キャラLv.
80
で解放
当時皆殺しの命令を下した男について調べるため、彼は何度も「アルガン・アパシェ」に戻ったが、その人物の姿は歴史上の記録から綺麗さっぱり消されていた。
そのため、彼は「ガーデン」の支部に押し入り、「アルガン・アパシェ」に関する憶泡を読み取ることにしたのである。結果として、ショーケースに陳列されていた憶泡が次々と転がり落ちてきたため、メモキーパーは彼を足止めしている場合ではなくなり、騒ぎを聞きつけ集まってきた人々も、貴重な記憶を救い出すことに専念したのだった。
ガーデンを追い出された後、彼はついに「アルガン・アパシェ」の憶泡の中に、あの男の姿を見つけた。
「オスワルド・シュナイダー、スターピースカンパニー『市場開拓部』主務……」
……
「聞いたか?最近、謎の改造人間がピアポイントの星間ポートでカンパニーの船隊を襲撃してるって話……」
「市場開拓部の取引がいくつも台無しにされたらしいな。面白いじゃないか。あいつら、いつも誰のおかげでデカい顔してられると思ってるんだか……」
「面白い?明日にはピアポイントに戻るんだぞ?俺は頭に銃を突き付けられるなんてごめんだ……」
制服を着たカンパニーの社員たちが、コーヒーを片手に噴水広場を通り過ぎていく。
カウボーイは木陰で帽子のつばを下げ、新聞の指名手配書を読みながら、呑気にシングルモルトジュースを飲み下した。
「ブートヒル。出身地不明。巡海レンジャー。以下の罪に問われている:ピアポイント襲撃5件、スターピースカンパニー市場開拓部の武器庫襲撃3件、P
40
以上のカンパニー社員に対する襲撃複数件。この他、マリー・ルーアン星系の秘宝紛失事件、コンオ恒星環暴動事件、ガリレオ星の大爆発など、カンパニー管轄下の星における複数の事件に関与している」
「ベイビーが。銃弾の雨を浴びて命からがら逃げ切ったってのに、大したことないような書き方しやがって……」
彼は新聞を放り投げ、カンパニー支部を出入りする艦隊を睨んだ。彼の指名手配書に記されている賞金額はどんどん上がっている。しかしオスワルドという男はぬるぬる滑るドジョウのようで、未だに手掛かり1つ掴めていない。ニュースで取り上げられることがないのは仕方ないにしても、なぜか中級社員でさえ彼の居場所は知らないというのだ。
港では下級のオムニックが整然と貨物を運び、簡素な輸送艦が行ったり来たりしている。彼が
359
隻目の輸送艦を数え終えた時、港にいる社員たちが、何やら帽子を取って敬礼を始めた。不思議に思っていると、豪華な宇宙船が護衛艦に守られながら港を滑り出て、宴の星へと向かうところだった。その仰々しく飾り立てられた艦船を見つめながら、彼は首を横に振って何かを待ち続ける。
それから数十分後…灰色の小型生態艦が商用艦隊と共に音もなく港を飛び立った
——それこそが彼の目的だったのである。
「はっ、越えられねぇ壁はねぇ。オスワルド、アンタを見つけんのは難しいかもしんねぇが…アンタを目の上のたんこぶだと思ってるカンパニーの犬なら、簡単に見つかんだろ?」
「昔、敵と手を組んでオレに殺されたヤツらは今頃、地獄でオレのことを笑いものにしてるかもな……」
彼は持っていた空き瓶を捨てると、歯を見せて笑った。
「まあいい、どうせすぐに会える」