冷たい露が刃に付着し、赤い線を描いて滑り落ちる。
錆びた臭いが蔓延する荒野では、いまだ戦の余燼が灰の上で揺らめいていた。

「メデイモス、さっきのはまるで神のような戦いぶりだったな!」
上裸の戦士は武器を拭きながら、そう興奮気味に声をかけた。

「モーディス様!僕もあなたのような、百戦百勝の戦士になりたいです!」
折れた剣を握っている子供は、彼を尊敬の眼差しで見つめている。

「殿下、どうやらクレムノスに戻れる日もそう遠くないようですね」
老人は笑いながら杯を上げ、彼に敬意を表した。

男は軽く頷き、1人野営地の隅へと移動する。
再生の痛みが肌を覆うも、明日には再びクレムノスの孤軍を率い、異郷に向かうことになる。
この彷徨がいつ終わるのかは彼にもわからない。だが——その身が血と炎で焼き尽くされるまで、彼は王としての責務を背負い続けるのだろう。

夜が更けた頃、彼は血のように赤いメーレをあおる。通りすがりの吟遊詩人が弦を爪弾き、不安定な旋律が空に揺蕩う——
「故郷とは夢に見る地であり…辿り着けるものではない」

前途ぜんとやすごとほのお

<ruby>壊滅<rt>かいめつ</rt></ruby>壊滅かいめつ
Lv.1/20
HP
62
攻撃力
21
防御力
18
0
0
0
0
0
0
0
Add to Planner
遠望えんぼう
装備キャラの最大HP+18%、受ける治癒量+20%。戦闘スキルまたは必殺技を発動する時、自身の最大HP6%分のHPを消費し、その回の攻撃の与ダメージ+30%。この効果で消費したHPが500を超えると、さらに与ダメージ+30%
残りHPが足りない場合、この効果で装備キャラの残りHPが1になる。
冷たい露が刃に付着し、赤い線を描いて滑り落ちる。
錆びた臭いが蔓延する荒野では、いまだ戦の余燼が灰の上で揺らめいていた。

「メデイモス、さっきのはまるで神のような戦いぶりだったな!」
上裸の戦士は武器を拭きながら、そう興奮気味に声をかけた。

「モーディス様!僕もあなたのような、百戦百勝の戦士になりたいです!」
折れた剣を握っている子供は、彼を尊敬の眼差しで見つめている。

「殿下、どうやらクレムノスに戻れる日もそう遠くないようですね」
老人は笑いながら杯を上げ、彼に敬意を表した。

男は軽く頷き、1人野営地の隅へと移動する。
再生の痛みが肌を覆うも、明日には再びクレムノスの孤軍を率い、異郷に向かうことになる。
この彷徨がいつ終わるのかは彼にもわからない。だが——その身が血と炎で焼き尽くされるまで、彼は王としての責務を背負い続けるのだろう。

夜が更けた頃、彼は血のように赤いメーレをあおる。通りすがりの吟遊詩人が弦を爪弾き、不安定な旋律が空に揺蕩う——
「故郷とは夢に見る地であり…辿り着けるものではない」