ストーリー
懐中時計なのかコンパスなのかわからない道具、とあるナナシビトの遺物。
最初に壊れたのはチェーンの部分で、ある跳躍の途中で突然切れ、地面に散らばったらしい。
そして裏 蓋には、鉛の弾丸が当たり、バラバラになった。
最後に文字盤の上の目盛りが、長い時間によってすり減り、ほとんど見えなくなった。
何度も壊れ、その度に修理され、かつての面影はもうなく、ただ回らなくなった針だけが、依然として前方を指している。
「これを持って行くのです、ラグウォーク。もうあなたの物です…そして、歩みを止めずに進んでください……」